2017年 04月 09日
「蜜蜂と遠雷」 恩田 陸
国際ピアノコンクールに出場するピアニストたちの成長とコンテストの音楽を、豊かな表現でつづった長編小説。
読み始めて驚いたのは、ピアニストたちが奏でる音をありとあらゆる言葉を駆使して情感たっぷりに描いていること!!音楽をこれだけ言葉で埋め尽くした小説は読んだことがありません。作者の音楽への造詣の深さと豊かな感性には驚かされます。
ただ、コンクールは予選、2次審査、3次審査、本戦と4回もあり、そのたびに、ピアニストの演奏がいかに素晴らしいかを語られると、途中からちょっと満腹状態になってしまいました。
登場する才能豊かな若いピアニストたちのコンクール前の様子はとてもリアル。
そしてモチベーションの持ち方、そして勝ちあがって行くたびにピアノに対する自分の気持ちの変化に気付いていくところなど、とても興味深かったです。芸術ってその人の持ってるものや生き方がオリジナリティを生み出すのだな~。人によって音が違うってわかる気がします。そこがまた面白いところ。
クラシックの曲がたくさん出てくるのですが、どんな風に演奏されてるのかどんな音なのか実際に聴いてみたかったです。
読み終えたあと、気になった楽曲をネット動画で聴いてみたりしました
私はピアノジャズが大好きですが、クラシックピアノもいいですね~~。
辻井伸行さんのピアノを生で聴いてみたい。
by anan627
| 2017-04-09 22:12
| BOOK
|
Comments(0)