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夜明けの祈り

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友人と観賞。

1945年、ポーランド。
終戦直後、ソ連兵による集団暴行により妊娠してしまった修道女たちを救ったフランス人の若き女医マチルド。実話だそうです。

一番の加害者は修道院を襲った男たちなのですが、さらに怖かったのは修道院の中の規律と倫理観。神に身をささげた修道女たちが子を産むということは神に背くこと。被害者なのに自分を背信者と思いこむ修道女たちが悲しい。閉鎖的な村で修道院を守るためには仕方がなかったのかもしれませんが。

そんな修道女たちに寄り添いながら、現実に対峙する聡明なマチルドがかっこいい。マチルドは合理的で自由主義者。修道女たちの対極にいるような彼女がだんだん修道女たちの心を開いていくところが興味深かったです。

いきなり院内で始まる帝王切開にハラハラドキドキ。その後も続く出産シーンと、生まれる赤ちゃんがその後どうなるのかと思う気持ちで、観てるうちに胸が苦しくなってしまって。わあ~、映画のあとお昼食べられるかな?と不安になる。あとで知ったのですが、友人も途中貧血状態になってしまったとか(><)

出産を終えた修道女たちに芽生える母性、信仰に生きることと現実的に生きることの葛藤。切ないです。

冬のポーランドの修道院。独特の荘厳さと女たちの神々しさが印象的でした。
そして、マチルドを演じたフランス女優のルー・ドゥ・ラージュがとっても魅力的でした。医師のときは毅然としてて、でも、プライベートの顔はまだ幼ささえ感じる可愛い女性。
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ポーランドのその後がどうだったのかよくわかりませんが、映画はハッピーエンドだったのが救いです。


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by anan627 | 2017-08-15 11:48 | CINEMA | Comments(0)