2024年 03月 13日
哀れなるものたち
いろんな意味で強烈なスリラーファンタジーでした。
自ら命を絶った若い女性が、天才外科医によって胎児の脳を移植され生き返る。
体は美しい女性で頭は新生児。
やがて「世界を自分の目で見たい」というベラは、
彼女に興味をもつ弁護士と供に大陸横断の旅に出る。
旅先で観るもの聴くものすべてのものに影響を受け、
ベラはものすごいスピードで学び成長していく。
ただ、頭と体の成長のバランスはまだとれてなくて・・
常識に捕らわれないベラの言動にハラハラしながらも、
世の中の不条理に疑問をもつ彼女の姿がとても新鮮。
時代背景、衣装、室内装飾品など、とても凝ってて、
魚眼レンズで映し出す映像が独特の世界観で芸術的でした。
不協和音のような音楽も効果的。
天才外科医(ウィレム・デフォー)の恐ろしい生い立ちと、
彼の実験のような移植手術、性に目覚めるベラの行動など、
グロさとオープンな性描写はありますが、とにかくベラの成長にくぎ付けでした。
エマ・ストーンが素晴らしかった!!
はじめの幼児の頭脳を持ったぎこちない仕草、歩き方、無垢なまなざしから、
学び成長して知識を付けたベラの表情、落ち着き。
姿形も美しく、彼女に会う者は皆魅了される。
大好きな女優さんですが、本当にすごい女優さんだと思いました。
(「女王陛下のお気に入り」「ラ・ラ・ランド」「クルエラ」も大好き)
ちょっとコワくて苦味が残る映画ですが、
見ごたえあるし、すごいもの観たな~という感想です。
”哀れなるものたち”、原題は”POOR THINGS”
何を意味してるのか考えてしまいました。
ラストのオチもなかなかです。
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