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羊と鋼の森

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原作がとても面白かったので楽しみにしていた映画です。
原作以上にステキな映画でした!!

北海道の森に囲まれたところで育った青年がピアノの音に魅せられて調律師になる。
その成長を描いた作品です。

高校生のとき、ピアノの音色に自分が育った森の匂いを感じた彼。
ピアノは羊の毛でできたハンマーで鋼の弦をたたいて音を出す。
ピアノを森の自然と同化させるなんて162.png

たかがピアノ。
でも弾き手の人生、弾き手の要望、はたまた弾く環境によってその音色は違うものになる。
調律師は弾き手に寄り添う人なんです。

何度か涙腺が緩むシーンがありました。
とくに家族を失い、愛犬まで失った青年が、14年ぶりに調律を依頼し
「子犬のワルツ」を弾き出したところはたまりませんでした。
ああ、調律師って人を幸せにする仕事なんだな~~って思いました。

新米の彼は何度も挫折します。
でも彼はなんとかそれを乗り越えようとするし、前向きなんですよね~。
その姿に親目線で観てる私は感動してしまいます。
そして彼を見守る上司や仲間たちも厳しいけど暖かくて。

自分に調律師としての才能がもっとあればと悩む彼に、先輩(鈴木亮平)が言います。
「”才能”って、そのことが好きだって思う気持ちじゃないか?
好きなことをずっと続けていくことが”才能”じゃないかな」
その言葉にしびれました。


原作を読んだあと映画化が決まって、主演が山崎賢人くんと聞いて、
いわゆる今風のイケ面でちょっとな~と思ったのですが杞憂でした。
すごくよかった!!彼はこういう素朴で不器用な役柄がとてもいい!!

北海道の森や冬の景色、そして水中の映像がとても美しく、音楽も素晴らしかった。
台詞も少なく心に染みる映画でした177.png

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by anan627 | 2018-06-13 21:13 | 映画 | Comments(0)