2019年 01月 15日
家へ帰ろう
アルゼンチンのブエノスアイレスに暮らすアブラハムは88歳の仕立屋。
不自由な足を引きずりながら、70年以上会ってないポーランドの親友に会いに行く。その親友はホロコーストから逃げてきたアブラハムを助けてくれた命の恩人だった。
アブラハムはマドリード、パリを経由してポーランドを目指すが道中ハプニングが連発。はたして彼は親友に会えるのか。
冒頭の8歳くらいのマゴとのやりとりが可笑しくて可笑しくて。
アブラハムの人となりがよくわかります。頑固で愛嬌があって憎めないおじいさん。
ポーランドを目指す道中さまざまな困難にぶつかりますが、なぜか彼の周りには彼を助けてくれる人がいました。ひと癖ありそうな女性ばかりなのですが、みんな本当にいい人で~。でも裏を返せば、アブラハムの旅の目的にきっと共感したからなのでしょうね。
ナチスによるユダヤ人迫害。70年以上前の彼の記憶の映像が旅の途中に挟まれます。
コミカルで笑さえ誘う場面が多い映画ですが、そのギャップに胸がいっぱいになりました。行きたいけど行けなかった、帰りたかったけど帰れなかった。ドイツへの憎しみ、母国ポーランドも家族を守ってくれなかったことへの怒り。でもその気持ちに勝ったのは親友に会いたい、届けたいものがあるという希望があったこと。
彼のまわりにはいろいろな国の人たちが関わってきます。
今、本当に世界は狭くなったんですね。人と人が寄り添えば希望が見える。
タイトルの「家へ帰ろう」の意味がラストにわかって泣けました。
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sogno-3080 at 2019-01-17 16:31
今年初の映画、私もこの映画を観てきました。
最後はドキドキしましたね。会えるのか会えないのか・・・
最後はドキドキしましたね。会えるのか会えないのか・・・
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anan627 at 2019-01-18 07:09
by anan627
| 2019-01-15 22:25
| CINEMA
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Comments(2)